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神社の花シリーズ】(・・・そんなシリーズあったことないんですけれど・・・)

境内にある山内容堂公の銅像。
その陰にひっそりと“はまゆう”の花が咲きました。
今年の春頃、境内を散歩コースにされている女性がお宅にある“はまゆう”の株を、たっくさん分けてくださいました。おまけにご主人とお二人で、境内の鏡川側の石垣沿いに植えてくださったのです。

そのうち一株だけですが、今日初めてきれいな桃色の花を咲かせてくれました。
恥ずかしそうにうつむいて開いているので、カメラを差し込んで(?)撮りました。
はまゆう1
この花は
「ハマユウ(浜木綿、学名: Crinum asiaticum)はヒガンバナ科の多年草。花の様子が木綿(ゆふ)を垂らしたようであることが和名の由来である。ゆふはコウゾなどの樹皮を細く裂いて作った繊維から作った布で、古代から神事などに用いられてきたものである。(『ウィキペディア(Wikipedia)』より)」
だそうで、神社に相応しい花ですね(←知りませんでした。汗)。

こちらは蕾。グラデーションがきれいです。
はまゆう2

花は日没前後から強い芳香を発するようになり、香に惹かれて大型のスズメガ科のガが吸蜜に訪れて花粉を媒介するそうです。
種子は海上を何ヶ月も生きたまま漂流する力があるとのことで、海流に乗って漂着した先の砂浜などで発芽し、雨が降ることで根を伸ばし分布域を広げて行ったと考えられているのだそうです。
また水がなくても机の上などに放置した状態で発芽するとのことですので、種を収穫した際には試してみようと思います。

花言葉は「どこか遠くに」。
漂流していく種の姿からつけられたのでしょうか。なんとなく雰囲気ですよね。
少したそがれたい気分の時には、“はまゆう”の花を見て「どっか遠くに行きたいな~」と思ってみることにします(笑)。

ちょっと後ろ姿。そんなにうつむかなくても・・・。
はまゆう3





神社の西参道で咲く槿の花。新しいフォルダ 012-2

    「それがしも 其(そ)の日暮らしぞ 花木槿」 小林一茶

早朝に開花した花は夕方にはしぼんでしまうのだそうです。
「槿花一朝(きんかいっちょう)の夢」 (人の世ははかない、の意)と例えられているそうですが、次々に別の花が咲くため長く咲くように見えるのだそうです。
私も同じ花が咲いているのだとばかり思っていました。
一茶の句も洒落てますよね。
槿のふんわりした花びらに癒されていたんでしょうか。





時々句会で神社のお部屋を借りてくださっている「ふじなみ会」の皆様。
今回の句会のテーマは『七夕』ということで、昨日飾りつけをされました。
たくさんの手作りの飾りはとても繊細で可愛らしく、また飾りつけをされているみなさんも少女のような笑顔でとっても楽しそうでした。いい句ができたのではと思われます。

おかげさまで、社務所の入り口はごらんのとおりのにぎやかさです茄子の馬や色とりどりの野菜たちも。
IMG_0002-2.jpg

こちらは東の窓口です。IMG_0010-2.jpg


 七夕は五節句の一つでしちせきと読みます。
日本語の“たなばた”は「棚機」とも表記するそうで、『古事記』や『日本書紀』にその語源があるのだそうです。万葉集にもたくさんの七夕の歌が読まれています。

 七夕の行事にはいくつかの流れがあり、それらが複合して現在の七夕の習慣ができあがったと考えられています。一つは有名な牽牛星と織女星の星祭の伝説と、女性が針仕事の上達を願う乞巧奠(きっこうでん)という行事です。どちらも中国から伝来したものだそうですが、奈良時代には宮廷行事として取り入れられていたようです。やがて民間にも普及していき江戸時代になると手習い事全般の上達を願う習俗になりました。
 もう一つは古くから日本にあった民族行事としての“たなばた”です。
七月の盆の先祖祭につながるもので、お盆の前に穢れを祓い清める行事であったと考えられます。そのため各地には七夕における水に関する習俗が多く残っており、髪を洗ったり、子供や牛・馬に水浴びをさせたり、墓掃除をしたり、井戸をさらったりするなどの行事があるそうです。
またこの日はお仏前に茄子や胡瓜を供え、馬や牛を真菰で造り門口に立てたりしたそうで、これは先祖の霊を馬や牛に乗せて迎えるという意味であったようです。
このように七夕とお盆は関係の深い行事であったとみられるのですが、お盆の先祖祭の意味が強くなったことにより、七夕は星祭の意味合いを濃くしていき現在に至っているようです。(柏書房『現代こよみ読み解き事典』参照)
 今はどちらかというと、牽牛星と織女星の星祭の伝説にちなみ、ロマンチックなイベント的な要素が強くなっているようです。それはそれでわくわくしますね。






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