本日、社務所の和室で茶道教室が行われました。
これは、「文化庁 生活文化普及支援事業」のひとつで、茶道裏千家淡交会高知支部と、㈶土佐山内家宝物資料館が主催している『伝統文化親子教室事業 茶道教室』です。
11月14日から全6回のカリキュラムで行われておりおり、本日はその4回目でした。
《1回目の組》
みなさん、親子で緋毛氈の上にきちんと正座して、先生が順番にお茶を運んで来てくださるのを待っておられます。

4回目ということなので、みなさんもう大分慣れているご様子でした。お着物で参加されたお子さんもいらっしゃいました。

《2回目の組》
本日のお菓子はクリスマスツリーだそうです。お道具もクリスマスの雰囲気のあるものを先生が用意されたそうです。

みなさん先生の手元に視線が集中しています。男の子も参加されておられました。かっこいいですね。

お床には『紅爐一点雪(こうろいってんのゆき)』のお軸と椿が一輪。

『紅爐一点雪』というのは禅語だそうで、少し調べてみましたところ
『碧巌録(へきがんろく)』という中国の仏教書の第六十九則にある言葉だそうです。『碧巌録』は、北宋初期の1125年に、雪竇重顕(せっちょうじゅうけん)という人が選んだ公案(事件や裁判の文書)百則に、圜悟克勤(えんごこくごん)という人が加筆編集をしたとされる書物だそうで、臨済宗では最も重要な書だということです。
「垂示云。無啗啄處。祖師心印。状似鐵牛之機。透荊棘林。衲僧家。
如紅爐上一點雪。 」
【垂示(すいじ)に云(いわ)く、啗啄(たんたく)の処(ところ)無(な)き、祖師(そし)の心印(しんいん)は状(かたち)鉄牛(てつぎゅう)の機(き)に似(に)たり。荊棘(けいきょく)の林(はやし)を透(とお)る衲僧家(のうそうけ)は紅炉(こうろ)上(じょう)一点(いってん)の雪(ゆき) の如(ごと)し。 】 と読み、
【煩悩妄念を断滅した坐禅三昧の正念のある処、ここにはどんな邪念も寄せつけない。迷走、邪悪はは、恰も紅蓮の炎をあげて赤々と燃え盛る炉の上に、一片の雪花が舞い落ち、一瞬のうちに溶けて跡形もなく消えてしまうかのようだ】 というような意味だそうです。
浅学な私ではこのくらいの説明しか調べることができませんでしたが、と~っても奥が深そうだということだけはよくわかりました。
花器も少しクリスマスっぽい雰囲気のあるものに、紅い椿一輪です。
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そしてこちらがクリスマスのお道具。
水指は、先生がロシアで買ってこられたという「まほろば塗り」という塗りの器です。
先生がおっしゃるのに多分キャンディBoxか何かだろうとのことでした。

棗もリボンがついた可愛らしいもの。蓋を開けると内側にはテディベアが・・・♪
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お茶碗ももちろんクリスマスです。サンタさんに雪だるま。

トナカイさんにプレゼントにベル。そして胴の内側にもキャンディやプレゼントが・・・♪♪
写真をクリックすると大きい画像が見られます。女子はこういうのたまりませんですね!

そして、最後にみなさんで記念撮影をさせていただきました。

高橋宋由先生茶道裏千家淡交会の皆様、と㈶土佐山内家宝物資料館の担当学芸員の方たちです。
目の保養と良い勉強をさせていただきまして、本日はどうもありがとうございました。
《おまけ》
賑やかに冬の靴が並んでいるのが、とても可愛らしかったです。
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