5月15日、見事な五月晴れのもと香南市香我美町の浅上王子宮にて執り行われました『山北棒踊り300年記念』記念碑除幕式に宮司・代表役員の山内豊功が招待を受け、一緒に出席してまいりました。
山北棒踊りとは、正徳二年(1712)年より続く伝統行事として、毎年十一月十八日に浅上王子宮の秋季大祭に奉納されてきたもので、高知県の無形民俗文化財の指定をうけています。
この度はその300年の記念の年にあたるということで、記念碑の建設や記念誌の発刊という記念行事が行われました。
そもそもこの棒踊りは山北に蟄居を命じられた、土佐藩の奉行山内(深尾)規重の退屈を慰めるために始まったとされております。付近の若者を庭前に集め小栗流の棒術をして主人の御覧に供したところ、規重が大変に喜ばれ、引き続いて行われることとなったのだそうです。
その後この規重の摘子は後に第八代藩主豊敷となりましたが、山北で誕生していることから浅上王子宮が産土神であり、山内家と山北棒踊りとの関係が深まったそうです。青年たちが着る衣裳と鉢巻には山内家のご紋である三葉柏紋が染め抜かれています。


見事なレリーフの立派な記念碑が建立されておりました。
神事に続いて境内で棒踊りが披露されました。

まずは地唄師により木槍り節。

本棒とよばれる二十人全員での棒打ち。

小棒とよばれる個人戦のうち新棒さん(新人)。

こちらは迫力の大将戦です。


その後、場所を移して記念祝賀会が行われました。
山北棒踊りを支えてきた地域のみなさんはもちろんのこと、中谷元さまをはじめとして山北出身の県議会議員の先生がたなどお歴々もご臨席され、盛大かつ心あたたまる会となりました。
中でも印象深かったのは、参加する若者たちがみな口を揃えて「楽しい!」と言っていたことでした。
過疎化が進む高知の周縁地域において、これだけ若い人たちを引きつけている地域の民俗芸能、これは大変貴重なことだと感じました。
乾杯のあいさつで山内豊功代表役員 が申しあげたように、今後も「自信を持ってきらきらと光を放ってください」

この度は本当におめでとうございました。
今後の「山北棒踊り」のますますのご活躍とご発展をお祈りしております。